マネーフォワードクラウド会計の新プラン(ひとり法人)と値上げについて

目次
マネーフォワードクラウド会計の値上げが実行された
2025年6月1日、法人プランのマネーフォワードクラウド会計
の値上げされました。
具体的には法人プランのスモールビジネスプランとビジネスプランが
値上げになりました。
従来のプランの年間一括払いは以下です。(税込み)
スモールビジネスプラン:39,336円→59,136円
ビジネスプラン:65,736円→85,536円
新設:ひとり法人プラン 年額32,736円
最も多くの人が使っていると思われるスモールビジネスプラン
が約2万円の値上げ、これは痛すぎます。
ひとり法人プランは使えるのか
ひとり法人プランは年間32,736円と、従来のスモールビジネスプラン
よりもむしろ安く値段設定されています。
しかし条件を読むと致命的な欠陥があります。
それは年間500仕訳しか登録できないことです。
これは実質的にほとんどの企業が使えないことを
意味しています。500仕訳いかない法人など
限られているからです。
会計事務所として実際に必要な機能はなんなのか
マネーフォワードクラウド会計は様々な付属のソフトが
パッケージされています。クラウド給与、クラウド年末調整など。
実際に会計事務所が使う機能としてはいらない機能も
多々あります。
では必要な機能はなにか。
それはインターネットバンキングとの連動と現金出納帳のインポート機能です。
もうほとんどこれがキモだと言い切ってもよいくらいです。
それ以外の機能は他の会計ソフトでカバーできます。
現状では余計な機能が多すぎてその上高い、小規模の会社が
必要とする機能と値段が乖離しています。
マネーフォワードクラウド会計とJDLの相性はよい
それでもなお、マネーフォワードクラウド会計を使おうとする
のはJDLとの相性が抜群に良いからです。
エクスポート機能にJDLなど12社の選択ができ、
データを自分で加工しなくても楽に移動
させることができます。
しかもインポートもJDLからのデータを使って
できます。たぶんこういう機能は他社ではなかなか
ないのではないかと思います。
弥生会計を調べたら他社変換機能は追加料金15,000円
かかりました。
税理士にとって会計ソフトの最新情報はサービスの命
こういった、会計ソフト会社からの値上げのお知らせは
親切に誰も知らせてくれません。
なので、それを知ってお客様に最適に適用できるか
判断して伝えることはサービス業の命だと思います。
会計ソフト情報を知ってそれを使いこなすことが
なによりも大事なことだからです。
まとめ
今回の値上げ、小規模事業者にとってかなりの負担になります。
かといってひとり法人プランは封じられています。
これはひとり法人プランは実質的に設立初年度限定の
おまけのプランであって、キモとなるのは
スモールビジネスプランとビジネスプランの値上げが
目的だからです。
それが証拠に設立初年度はひとり法人プランは
使用料タダになっています。
会計ソフト年間約6万円はかなり高いです。
それをお客様に負担していただくのはなかなか
税理士としても骨が折れるところです。